レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
客室の真ん中に敷かれた布団。仰向けに寝転がる私の上に、太央が覆い被さってきた。
顔中に唇を当てられて、耳朶をパクリと口に含まれてちゅうッと吸われて。耳輪の上から下まで何ヵ所も甘噛みをされて、どうしたらいいのか考が全くまとまらない。
首筋を舌で這われて、チュッチュッと音を立てながら、太央の手が浴衣の中に侵入する。
「今から、触りまーす」
「えっ、あぁ、はい……」
ヒヤリとした空気が肌が襲うと同時に、自身の胸が露にされたのを理解した。
「ねー、志保ちゃん。何で下着つけてないのー?」
「だって……、浴衣ってそういうものでしょう?」
「いや、俺は嬉しいけどさー。そんな構えないでよ。頭で考えなくていーから、もっと力抜いていーよ」
人を小馬鹿にするように、太央にフッと鼻で笑われた。苛立つのも一瞬で、すぐ唇が塞がれる。
軽いキスを何度もされた後に、舌がねじ込まれて口腔内をかき混ぜられるから、息をするのがやっとで苦しい。
「……んっ、んぐ、」
「ふはっ、ちっちゃい胸ー」
形を崩すよう弄ばれていた胸が解放されたと思ったら、その先っぽにチュッと唇を当てて今度は口で遊び出した。