レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
03.カーブ



披露宴なんてどうでもよかった筈。
静かで小さな教会であげる挙式に憧れていた。彼と愛を誓えるのなら。

高級ホテルの大規模な会場は、私と成央さんの親戚一同、仕事関係、友人、全ての人が入場できるように。
ホテルの一角にあるチャペルも、小さくて可愛いというよりは赤と黒をモチーフとした華やかでお洒落なもので、いつだっか憧れのチャペルランキング大賞を獲得していた。
大学の友達も来るのが楽しみと羨ましがられているのに。





「本日は後、引き出物、ウェルカムボードとプチギフトについて決めていきたいと思います」


プランナーの渋川さんがテーブルの上に資料を広げていく。
隣に座る彼が1番価格の高い物を指差した。
きっと、私の父に恥をかかせないため。それと、面倒だというのもあると思う。




「お忙しかったら、ボードとプチギフトなんかはセットでありますが……」

「俺も志保ちゃんも仕事あるし、任せちゃおうか」

「……はい」


私は彼の言葉を肯定するよう、小さな返事を落とす。


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