ブルーフレンド
自宅にて。
はな「はあ。もうやだ」とベッドに倒れ込む
プルルルルと着信が鳴った。
はな(たいき!)と思ったそのとき
着信画面に表示されてたのは本田からだった。

はな「…もしもし」
本田「あーあのさっきは悪かった。兄貴のこと。じゃ」
プップップー。と電話が切れた。
はな「意味わかんない。」
ピコン。たいきからだ。
(もう家?ちゃんと帰ってる?)
たいきはやっぱり優しい。私がやきもち焼きなだけだよね。疑ったりした私がよくないな。今日はもう寝よ。

それから月日が経ってたいきとは順調に言ってると思っていたその頃。たいきは1週間、2週間と連絡を平気で未読スルーするようになったのだ。
でもそれは高校三年生であるたいきには
受験というハードな時期があったからだ。
はな「あ、、本田!!」廊下で私の声が響く。
本田「橋下。てか最近家こないのな。」
はな「あ、、うん。ちょっとね。あのそれでさ相談があるんだけど」
本田「兄貴のこと?まあ俺もちょうど相談あったし聞いてやる」
はな「上から目線やめてくれる?」
本田「笑」「じゃ、コンビニ待ち合わせで」
と放課後にいつものコンビニでしゃがみこんではなしていた。

本田「んで?何があったわけ?」
はな「最近何週間も未読スルーされたりして
受験で忙しいって分かってるんだけど会う時間も作ってくれなくて。ひょっとしてもうまおさんとそういう関係だったりするのかなって」
本田「そりゃどんまいだな。でもおれはまおのことも返事が遅いこともどうなってるのかはわからない。ただ兄貴が毎日バイトと塾ざんまいの生活でつかれてるのは知ってる」
はな「そっか。なら仕方ないか、、。ありがとう聞いてくれて。で、そっちは?相談って」
本田「あー。やっぱいいや」
はな「なによそれ、言いなさいよ。私だって恋愛相談くらい乗れますー」
本田「ふっなんだそれ(笑)前にさ好きなやついるって話したじゃん?」
はな「あー彼氏持ちの?」
本田「そう。俺の好きな人幼馴染の彼女なんだ」
はな「えっ?そうなの?ていうかめちゃくちゃ複雑、、」
本田「引いた?」
はな「引かないよ!!引くわけない。だってなんか本田が恋愛してるなんて、意外だし。」
本田「まあな」
はな「だから好きって気持ち気づかれなくてもいいって言ってたんだ」
本田「幼馴染は貝っていうんだけど、あいつ根はめちゃくちゃいいやつで。だけどちょっとチャラいっていうか、ノリが軽いやつなんだよ。そんな貝にまなみはそれに不安がってて。」
はな「まなみちゃん、、っていうんだ」
本田「まなみのあんな顔みてるともう俺とこくればいいじゃんって言いたくなって時々ここが痛くなる」と胸を押さえた。
私は初めて本田のそんな表情をみて胸がドキッとした。
はな「まなみちゃんは幸せだね」
本田「は?」
はな「だって本田にそんなふうに思ってもらえてるんだよ。幸せだよ」
本田「でも貝のこと考えるとまなみのこと好きだなんて言えない。だから橋下は女の子だしそういう時ってどうしてほしいのかなって」
女の子…?私が?女子としてみられてたんだ
はな「あーうんえっと、、」
本田「何ソワソワしてんだよ」
はな「あぁあごめん。私だったらその、、本田の気持ちには答えられないと思う。でもその反面すごく嬉しいと思う。だけどまなみちゃんの立場になって考えるとめちゃくちゃ胸が苦しくなる。傷つくだれかが増えるんだったら私は伝えない」
本田「ふっ笑」
はな「えっなによ。人がせっかく真面目に答えてるのに」
本田「いや意外にまともな返事がかえってきて。そうだよな。橋下の言う通りだと思う。さんきゅーな」
はな「う、うん」

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