イケメン総長は、姫を一途に護りたい
その反応を見て、他の人たちからは驚きの声が漏れる。
「…マジっすか!?」
「慧さんの娘さんなのに、『慧流座』を知らないんすか!?」
目を丸くする金髪と銀髪の人に、お父さんは説明する。
「べつに咲姫には知る必要がなかったことだから、オレが教えてないだけだよ」
…あれ。
お父さん、今自分のことを『オレ』って呼んで、なんだかちょっと男らしかった。
心配性なお父さんのときとは、まるで別人のようだ。
「…で、お父さん。その『慧流座』って、なんなの?」
「ああ、それはな」
そう呟くと、お父さんはわたしに話してくれた。
『慧流座』とは、この辺りでは有名な暴走族の名前。
どんな不良だって、慧流座の名前を聞けばすぐに逃げ出すほど。
そんな周りから恐れられている暴走族だけど、『慧流座』と名乗り、活動を始めた初代総長が――。
「…マジっすか!?」
「慧さんの娘さんなのに、『慧流座』を知らないんすか!?」
目を丸くする金髪と銀髪の人に、お父さんは説明する。
「べつに咲姫には知る必要がなかったことだから、オレが教えてないだけだよ」
…あれ。
お父さん、今自分のことを『オレ』って呼んで、なんだかちょっと男らしかった。
心配性なお父さんのときとは、まるで別人のようだ。
「…で、お父さん。その『慧流座』って、なんなの?」
「ああ、それはな」
そう呟くと、お父さんはわたしに話してくれた。
『慧流座』とは、この辺りでは有名な暴走族の名前。
どんな不良だって、慧流座の名前を聞けばすぐに逃げ出すほど。
そんな周りから恐れられている暴走族だけど、『慧流座』と名乗り、活動を始めた初代総長が――。