イケメン総長は、姫を一途に護りたい
それに、ここは学校の敷地内のグラウンド。

だれかがそばにいなくたって、そもそもこんなところで危ないことが起こるわけがない。


最近は、光さんや亜麗朱のメンバーのだれかが常にいっしょだったから、1人になれたのは久々だった。



「アツイな〜!できることなら、お父さんも混ざりたいな〜」


うらやましそうに、体育祭の様子を眺めるお父さん。


「ところで、咲姫は競技には出ないのか?」

「…う〜ん。どれも白熱してて、わたしが参加できそうな競技がなくて」


残念ながら、借り物競走はプログラムにはなかったし。


「でも、せっかくなんだから、なにかに出てみろよ。きっと楽しいぞ〜」


そう言って、お父さんは首からかけていた一眼レフのカメラを撫でる。


これは、お父さんがついこの間買ったカメラだ。
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