イケメン総長は、姫を一途に護りたい
…しかし。


「はいっ。参加できる人数は、ここまでです」


わたしと前の人との間で、ピタリと白富士先生に止められる。


棒倒しの参加人数は、100名。

待機場所に並んだのはいいものの、わたしの順番は101番目だった…!


「残念でしたね、楡野さん」


白富士先輩はにっこりと微笑むと、わたしの肩をトントンと叩いた。


…でも、まだ次があるっ!


今は1年生との勝負だけど、まだ3年生との勝負が残っている。


わたしは、そのまま待機場所で待つことにした。



パーン!というピストルの音とともに、1年生との勝負が幕を開けた。


敵チームの棒目掛けて走っていく、両者の攻撃隊。


その中でも、一番に敵チームの棒に飛びかかったのは、千隼くんだった。

千隼くんの下では、守りの人数を減らそうと攻撃隊と守備隊とで乱闘が始まっている。
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