イケメン総長は、姫を一途に護りたい
千隼くんの襟足をかき分けた首筋には、赤い棒状の痕が残っていた。
おそらくこれは、体操服で隠れている背中にも続いているはずだ。
これは、棒倒しの棒が倒れたときに、千隼くんの背中にめり込んだ痕。
わたしを庇ったがゆえに、ケガをしてしまった。
今しゃがみ込んだのだって、背中に痛みが走ったからに違いない。
「千隼くんは、わたしが保健室に連れて行きます」
ついてこようとした光さんにそう言い放つと、わたしは千隼くんに肩を貸して、保健室へと運んだ。
とりあえず、千隼くんを保健室のベッドに座らせる。
保健室の先生は不在だったから、わたしは適当に湿布のある場所を探す。
「…あった!」
湿布を見つけ、千隼くんのもとへ。
「千隼くん。湿布貼るから、背中をこっちに向け――」
おそらくこれは、体操服で隠れている背中にも続いているはずだ。
これは、棒倒しの棒が倒れたときに、千隼くんの背中にめり込んだ痕。
わたしを庇ったがゆえに、ケガをしてしまった。
今しゃがみ込んだのだって、背中に痛みが走ったからに違いない。
「千隼くんは、わたしが保健室に連れて行きます」
ついてこようとした光さんにそう言い放つと、わたしは千隼くんに肩を貸して、保健室へと運んだ。
とりあえず、千隼くんを保健室のベッドに座らせる。
保健室の先生は不在だったから、わたしは適当に湿布のある場所を探す。
「…あった!」
湿布を見つけ、千隼くんのもとへ。
「千隼くん。湿布貼るから、背中をこっちに向け――」