イケメン総長は、姫を一途に護りたい
千隼くんの声が震えている。
いつもは強くて大きな存在だと思っていた千隼くんが、今はとても小さくてか弱く見える。
触れたら、壊れてしまいそうなほど。
わたしは、そんな千隼くんの背中に腕をまわして、優しく頭を撫でた。
「…やめろよっ。優しくすんな」
「やめない」
「いい加減にしろ、咲姫っ…。こういうことは、好きでもねぇヤツにするんじゃ――」
「…好きだよ!」
わたしは、千隼くんと視線を合わせる。
「わたしがずっと好きなのは、千隼くんだよ…!なんでわかってくれないの…?」
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で、目を丸くする千隼くん。
「で…でも、お前っ…。二階堂のことが――」
「光さんとは、なにもない!…当たり前じゃん。いつもわたしのそばにいて、いつもわたしのことを守ってくれてる千隼くんのこと、好きにならないわけないじゃんっ…」
いつもは強くて大きな存在だと思っていた千隼くんが、今はとても小さくてか弱く見える。
触れたら、壊れてしまいそうなほど。
わたしは、そんな千隼くんの背中に腕をまわして、優しく頭を撫でた。
「…やめろよっ。優しくすんな」
「やめない」
「いい加減にしろ、咲姫っ…。こういうことは、好きでもねぇヤツにするんじゃ――」
「…好きだよ!」
わたしは、千隼くんと視線を合わせる。
「わたしがずっと好きなのは、千隼くんだよ…!なんでわかってくれないの…?」
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で、目を丸くする千隼くん。
「で…でも、お前っ…。二階堂のことが――」
「光さんとは、なにもない!…当たり前じゃん。いつもわたしのそばにいて、いつもわたしのことを守ってくれてる千隼くんのこと、好きにならないわけないじゃんっ…」