イケメン総長は、姫を一途に護りたい
なぜなら、そこの校長先生は、お父さんと昔から馴染みのある人なんだそう。


そして、わたしの入寮の準備で荷物をまとめないといけないから、慧流座のみんなが手伝いにきてくれたということ。


「千隼くんも寮に住んでるの?」

「ああ。あと、ヒロトも」

「うぃーっす!明日から、よろしくお願いしま〜す!」


とりあえず、寮で使うものをまとめて、その荷物は千隼くんたちが持って帰ってくれた。

わたしが明日、手ぶらで登校できるように。


いきなりだけど、この家で過ごすのも今日が最後となってしまった。

しばらくは戻ってこれない。


だから、わたしはできる限り、家を隅々まできれいに掃除したのだった。



そして、次の日。


わたしは新しい気持ちで、家のドアに鍵をかけた。


ほとんどの学校は今日から始業式みたいで、制服を着た人たちが通り過ぎていく。
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