イケメン総長は、姫を一途に護りたい
「2年A組を担任することになりました、白富士(しろふじ)です」

「…はじめまして、楡野です!楡野咲姫です」


そうしてわたしは、白富士先生といっしょに2年A組に向かった。



心臓をバクバクさせながら、教室の前までやってきた。


「では、楡野さんは、僕が呼ぶまでここで待っていてください」

「は…はい!」


先生はわたしを廊下に残し、先に教室へ入っていく。


腕っぷしの強そうな男の先生たちとは違って、白富士先生はどちらかというと細見の体型。


その見た目のせいだろうか…。


「はい、みなさんおはようございますっ。このクラスは、僕が担当することになりました。1年間よろしくお願いします!」

「「えぇ〜。ひょろ富士(ふじ)かよ〜」」


先生の名字である『しろ』と、見た目が『ひょろい』を掛け合わされて、『ひょろ富士』と呼ばれている。
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