総長、私のリボンほどいて。🎀

 私の両目が潤む。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん――――。

「バイクが…不審者が校舎に…どうしよう」

『どうしようじゃねぇ!』
『今すぐ走って逃げろ!!』

『うん。また後でかけ直すね』
 私はそう言って電話を切った。

 走って逃げるって言っても、
 どうしよう、どうしよう、どうしよう。

 まだC組に月沢(つきさわ)くんいるかな?
 とにかくC組に…。

 ガラッ。
 廊下から扉を開ける音が聞こえた。

 私の体がびくつく。

月沢怜王(つきさわれお)くん、いますかぁ~?」

「チッ、C組にはいねぇみたいだな」

 “ …俺、不登校で有名だろ?”
 “ …だから俺のことよく思ってない連中がたくさんいて”

 前に月沢(つきさわ)くん、そう言ってたし、白い鳥でもたくさん呟かれてたけど…。

 男の子達、月沢(つきさわ)くんを探しに来たの?

「次はB組か」

 どうしよう。
 教室からはもう出られない。
 とにかくカーテンに……。
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