総長、私のリボンほどいて。🎀
「お前のこと、黒有栖のことを守る約束を怜王とした後、看護師が凜空に連絡して」
「夕日、翔、千宙、退院した鏡の5人が病室に駆けつけて来て怜王が余命一年の親父と暮らす為に黒有栖を辞めて東京に行くことを話した」
月沢くんのお父さんが余命一年――――?
「あいつ、お前と会う前に親父と東京で会って話つけたんだよ」
え、お父さんに会ってたの?
「話し終えた時にはみんな泣いてやがって、怜王に頼まれた」
「ありすにだけは絶対に言うなってな」
「何…それ…秘密ばっかり…」
私も暮らしたい。退院したら一緒に…って言った時、
“氷雅が許さないだろ”って言われちゃったけど、
ほんとうは東京に行くことが決まったから、あえてそう言ったんだ…。
「…ひどいよ」
“…ありす、俺はお前をぜってぇ幸せにする”
って、言ったのに。
ねぇ、月沢くん、これが答えなの?
私の両目から光が消える。
「ありす?」
だったら、