総長、私のリボンほどいて。🎀
*
7月28日の深夜。私はベランダの扉の前で両足を伸ばした状態で座っていた。
扉は水色にゴールドの星柄がついたカーテンで隠れていて見えない。
両目にも光はもうない。
2日前、腕の中で泣き崩れた後、氷雅お兄ちゃんはタクシーで一人、病院に戻って行った。
ほんとはずっと一緒にいて欲しかったけど、
こんな私じゃ、とても松葉杖の氷雅お兄ちゃんの体の支えにはなれないし…。
氷雅お兄ちゃん自身も私に負担をかけたくないって思ったみたい…。
一人になってからはろくに何も食べず、部屋でただボーっとしてるだけ。
ポロッ…。
あ、また涙が……。
7月28日の深夜。私はベランダの扉の前で両足を伸ばした状態で座っていた。
扉は水色にゴールドの星柄がついたカーテンで隠れていて見えない。
両目にも光はもうない。
2日前、腕の中で泣き崩れた後、氷雅お兄ちゃんはタクシーで一人、病院に戻って行った。
ほんとはずっと一緒にいて欲しかったけど、
こんな私じゃ、とても松葉杖の氷雅お兄ちゃんの体の支えにはなれないし…。
氷雅お兄ちゃん自身も私に負担をかけたくないって思ったみたい…。
一人になってからはろくに何も食べず、部屋でただボーっとしてるだけ。
ポロッ…。
あ、また涙が……。