Mazzo d'amore
「んー。どうなんだろ……1人でも最低限の衣食住は出来るよう育てられてたから普通かな。……寂しさはあるけどね」
「そっか……全く気づかなかったんだよね?京香さんが病気だって事?その……知っておきたかったとかなかった?なんで教えてくれなかったんだよとか俺なら思いそうで…」
「まあ……知っておきたかったと言えばどうなんだろ……思い返せばいくつも母からのサインが出てたはずなのに私は一つも気づけなかったのは悔しかったってのはあったかな。けどまあ母が余命僅かの病気って知ってたら毎日、母に泣いて迷惑かけてた可能性あるから知らなかったで良かったっちゃ良かったのかも」
「そっか…」
心地よい春の暖かい風が二人を包む。
「ところでさ、心春ちゃんが今まで俺に付いた嘘ってあるって言ったじゃん」
「なんだったっけ?」
「3歳の頃、一人で手紙出せるとか、小学4年生の時にケーキ蹴られて泣いたのに泣いてないとか」
「あー!あったねあったね」
「実はさ俺も何個かあったんだよね心春ちゃんに嘘を付いてた事が…」
「え!なになに?」
「ちなみに嘘だけど偽りないから」
「嘘なのに偽りないんだ」
「つ、伝えるね」
笑う私とは裏腹に凄い真剣で緊張してる表情で菜音くんからゴクリと生唾の飲み込む音が聞こえてきた。
「そっか……全く気づかなかったんだよね?京香さんが病気だって事?その……知っておきたかったとかなかった?なんで教えてくれなかったんだよとか俺なら思いそうで…」
「まあ……知っておきたかったと言えばどうなんだろ……思い返せばいくつも母からのサインが出てたはずなのに私は一つも気づけなかったのは悔しかったってのはあったかな。けどまあ母が余命僅かの病気って知ってたら毎日、母に泣いて迷惑かけてた可能性あるから知らなかったで良かったっちゃ良かったのかも」
「そっか…」
心地よい春の暖かい風が二人を包む。
「ところでさ、心春ちゃんが今まで俺に付いた嘘ってあるって言ったじゃん」
「なんだったっけ?」
「3歳の頃、一人で手紙出せるとか、小学4年生の時にケーキ蹴られて泣いたのに泣いてないとか」
「あー!あったねあったね」
「実はさ俺も何個かあったんだよね心春ちゃんに嘘を付いてた事が…」
「え!なになに?」
「ちなみに嘘だけど偽りないから」
「嘘なのに偽りないんだ」
「つ、伝えるね」
笑う私とは裏腹に凄い真剣で緊張してる表情で菜音くんからゴクリと生唾の飲み込む音が聞こえてきた。