Mazzo d'amore
「めんどくさぁ…」

「でもさあ、みゆも私の誕生日頭よぎらないでしょ?」

「うん、まあ…そうだけど。じゃあ、心春は私の誕生日覚えてる?」

「……えっと……8月15日?」

「なんでお盆生まれやねん。全然違うわ」

親友と思ってるみゆでもやっぱり私の誕生日を覚えてくれてなかった。

「おい!あんたもやないかい!何勝手に1人語り続けるんじゃい」

後、この世で損してるなと思うのが出席番号順。

相葉なので必然的に1番になる確率が極めて高い。

そしてまだ私よりも前の出席番号の人に出会った事がない。

青木?安達?麻生?

ちっちっちっ!一昨日出直して来な。私の相手にならない。

おかげで何かをするにしても1番目。

最悪なのは運動とかでもお手本になる事。

私も何人かした後に

(なるほどね)

と、見て学んで実践したいがそれが出来ない。

めっちゃ損してると思う。

「相内さんが別のクラスに居るけどね。同じクラスになったら2番目になれるよ」

みゆがボソッと呟いた。そんなの無視だ。

「おい」

つまりは誕生日も1番だし、出席番号も1番だ。

【トップバッター心春】

つまり私は同学年の中で常にトップのおかげでみんなが子供に見えるのだ!

その為、歳上好きは仕方ないのだ!

「はいはい、1人語りおつかれ様。普通に同級生相手ならモテると思うんだけどなぁ。良いもの持ってるし」

そう言ってみゆは後ろから私に抱きついて胸を揉みしだいた。

「ちょっ、ちょっとやめてよっ」
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