生贄は囚われの愛を乞う~棄てられ令嬢と狼将軍~
 手首を固定する革紐がきつく食い込む痛みを耐えるように、レナは唇を噛み締める。



「吊るされているというのに悲鳴一つ上げないとは強情だな。それともこうされるのがいいのか?」

「ああっ!」



 長く容のいい指が痛みだけではないものを与え始める。

 我慢できずに口からこぼれてしまう甘く熱を持った自分の声をどこか遠くに聞きながら、射殺さんばかりに鋭い瞳で自分を見つめてくるローガンを涙の滲んだ瞳で見つめたのだった。


< 1 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop