一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「ありがとう、琥珀くん。すごく助かった」
「別に大したことしてねぇし」
そこはちょっぴりツンデレな琥珀くん。
そこが何となく愛おしく感じた。
「バイト何時まで?」
さっきの2人組と同じ質問なのにこんなにも怖くない。
琥珀くんの力は本当にすごいと実感する。
「今日は16時までだよ」
あと3時間。
もうすぐ休憩も入るから、実質働くのは2時間とちょっとくらいだろうか。
「帰り送るから先帰るなよ」
「へ?」
「わかった?」
「あ、うんっ、わ、わかった」
半ば琥珀くんに押される形でオッケーを出した。
わかったとは言ってしまったものの、バイトが終わるまで3時間もあるのにいいのだろうか。
「瑠莉ちゃん!ちょっと力貸してー!」
キッチンの方から私を呼ぶ声がする。
「ごめん、もう戻らないと」
「あぁ。じゃあ、また後でな」
一時、琥珀くんとはお別れ。
別れを告げて、キッチンの方へと戻った。