一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「……、き」
気持ちが溢れた瞬間に、夜空に花火が咲いた。
「なんか言ったか?」
琥珀くんには届かない。
ううん、届けなきゃ。
「琥珀くんが好き!」
叫んだ私の声は、ちょうど花火の間で綺麗に響いた。
……恥ずかしい。
告白ってこんなに照れるものなんだ。
それを琥珀くんは私にしてくれたんだ。
「ほんとに……?」
そこには目を見開いて驚く琥珀くんの姿があった。
琥珀くんもこんな表情するんだ。
琥珀くんの姿が目に焼き付いて離れない。
「うん……琥珀くんはトクベツなの」
「俺がトクベツ?」
「男の子は怖くてたまらないはずなのに、琥珀くんなら大丈夫で、近くにいるとドキドキして、一緒にいると楽しいの」
ドキドキする。
恥ずかしい。
でも、伝えたい、この想い。