一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを



それからしばらくして……


歩いている途中でふわりと甘い香りがした。



「……なんか、いい匂いがする」



匂いをたどっていくと、歩いていた先にキッチンカーが来ているのが見えた。



「クロッフル?」



琥珀くんがそう呟く。


この距離で見えるなんて、目が良すぎる。



「クロッフル知ってる?」


「いや、初めて聞いた」



そっか、琥珀くんは知らないんだ。



「クロワッサンとワッフルのいいとこ取りをしたスイーツなんだよ。今人気なの!」



そう言うと琥珀くんは「へぇ」と頷いていた。


テレビとかで見て気になってたんだよね。


クロワッサンもワッフルも好きだから。



「食べるか?」


「いいの?」


「食べたいって顔に書いてある」


「うそっ!」



それは恥ずかしい。


もう隠しても遅いけれど。





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