一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「瑠莉、帰ろ」
放課後、琥珀くんからそう声をかけられた。
テスト期間中は部活もお休みでバイトも休んでいた友香ちゃんと一緒に帰る日が多くて、琥珀くんと一緒に帰るのは久しぶりだ。
「うん、一緒に帰ろ」
「じゃあね、2人とも」
友香ちゃんに見送られて、教室を後にする。
なんでだろう。
久しぶりに琥珀くんと並んで一緒に帰るのは、少し緊張する。
あれかな、友香ちゃんとあの日話したことが頭に残っているのかもしれない。
“琥珀くんは私とキスしたいと思うのか”
“もしかしたら我慢させているのかもしれない”
琥珀くんといると、そればかり気にしてしまう。
いつもよりも隣にいるとドキドキしてしまう。
琥珀くんにバレたら恥ずかしい。
必死に胸のドキドキを隠しながら、琥珀くんの一歩後ろを歩く。
「なんで後ろにいんの?」
あまりにも不自然すぎて、琥珀くんに指摘されてしまった。
「ううん、なんとなく!」
咄嗟に誤魔化した。