一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
大きな琥珀くんの手が、私を安心させてくれる。
男の子と話すことさえもままならなかった私が、こうして男の子と手を繋げるようになるなんて……
これっぽっちも思っていなかった。
「夕日、綺麗だな」
「うん」
琥珀くんがそんなことを言うなんて意外。
季節はもう秋に移り変わる頃。
日中よりも夜の時間が長くなって来ていた。
「時間大丈夫?」
「時間?」
「寄り道していかね?」
「うん、したいっ」
琥珀くんからそんなことを提案してくれるなんて。
琥珀くんとならどれだけでも長い時間一緒にいられる気がする。
いや、むしろ一緒にいたいと思える。
いつも通る道を避けて、土手の方を歩く。
オレンジ色の綺麗な夕日が、川の水面にキラキラと反射して、とても幻想的。
「綺麗だね」
「あぁ」
琥珀くんは素っ気ないけれど、同じ方向を見て目を輝かせていた。