一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「そんなついでみたいな誘いムカつくんだけど……」
「ごめんって!改めて一緒にカラオケどうかな?」
「どちらにせよ私はパス。今日はバイトだから行けないんだよね」
「そっか、残念」
後からとってつけたようなお誘いに友香ちゃんはとても不満そうで、負のオーラが滲み出ていた。
そんな友香ちゃんはバイトで行けない。
友香ちゃんとの会話が終わり、男の子がこちらを向く。
この人の名前は確か、遠藤くん。
運動神経抜群で高身長イケメン。
悪いところといえば、ちょっとチャラくて女遊びが激しいって噂。
中でも私の苦手なタイプ。
「瑠莉ちゃんはどうかな?」
直接名前を呼ばれて声をかけられてしまったら、無視するわけにはいかない。
無視なんてしたら、後からなんて言われることか。
「えっと……」