一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを



「瑠莉って子はもう……大丈夫!私が絶対に瑠莉のこと守るからね!!」


「う、うん?ありがとう?」



妙に正義感満載の友香ちゃん。


守ってくれるのはとても嬉しい。


現に全てを知る友香ちゃんは、近づいてくる男の子たちをしれっと追い返してくれている。


最近はそういうことが本当に増えた。


友香ちゃんにはお世話になりっぱなしだなぁ。



「あ、でも今日はバイトの時間早くてさ、帰り一緒に帰れないんだ……ごめんね」



友香ちゃんは顔の前で手を合わせて謝ってきた。



「全然!気にしないで!バイト頑張ってね」


「ありがとう、瑠莉。変な虫がくっつく前に早く帰るんだよ?」


「変な虫って……うん、わかったよ」



変な虫って言うのは男の子たちのことだろうか。


───その放課後。


友香ちゃんがつい最近始めたというバイトで、宣言通りすぐに帰ってしまった。




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