シンガポールから出られない!
舌を絡められているのだから、リシさんを拒否する言葉を発することもできず、ただ激しいキスを受け入れる。キスをされている数分が、まるで数時間のように感じた。

「梨花さんを手に入れることができて、とても幸せですよ。でも、港に来たことに関してのお仕置きはきちんと受けてもらいます」

リシさんは舌舐めずりをしながら、私のパジャマのボタンを外し、パジャマの下から現れた肌に吸い付いていく。

「ッ!」

リシさんにキスをされ、大きな手で触れられている間、私の頭はずっとふわふわしていて、逃げることなど考えている余裕などなかった。

リシさんに人生を売り渡すことになった数週間後、国際結婚の手続きがされて勝手に夫婦にされ、仕事も退職させられ、マンションも解約されることになるなど、この時は想像すらできなかった。









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