モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「お邪魔しました……」


玄関を出る前に小声で言ったけど、それに対する返事はやっぱり聞こえなくて。


ポツリ_

静かな家に響いた。



わたしはなんで気づかなかったんだろう。



あの写真立てに2人しか写っていない意味を知らなかったー…。




先輩を心配するその気持ちが、さらに先輩を苦しめているなんて気づかずに。




ただただ“助けたい”“傍にいたい”



そんな気持ちが足枷になるなんて_。



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