明日が終わる、その時まで【完】
すごいなぁ……佳代子さん。
福沢くんじゃないけど、私も佳代子さんの強い思いに胸が震えた。
結ばれるかもわからないのに仕事を辞めてお父さんを追いかけてきて、実家に行っちゃうくらいの行動力だもん。
すごく好きなんだろうなぁとは思っていたけど……。
おばあちゃんが亡くなった時、柴田を責めるお父さんを怒って、啖呵切った姿を見た時は、本当に愛してるんだなって感じた。
愛する人よりも愛する人の子どもを本気でかばうなんて、相当な愛情がないとできない行動だから。
「ゴホンッ。じゃあ晶ちゃんも来たことだし、改めて献杯しよう」
お父さんがグラスを持って空に掲げる。
私たちもグラスを持った。
柴田のお母さん、柴田だけは信じていました。
自分を置いていくような人ではないこと、あなたが弱い人ではないことを、柴田は信じていました。
柴田が、あなたの名誉を守りました。