エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


『私の父の会社に、彼がやって来たのよ』
『はい……』

『とても優秀だから、父も気に入って私と結婚したの』
『……』

ジェニファーはなにが言いたいのだろう。優杏は聞き役に回っていた。

『つまり、彼が望めば父の会社を継ぐことができるわけ』
『でも、離婚なさってますし彼には片岡地所がありますから……』

優杏はやっと、ジェニファーがここに来た理由が見えてきた。
煌斗に相応しいのは自分だと宣言したいのだろう。

『合併だって可能でしょ。片岡地所はとてもグローバルな会社になるわ』

もはや、優杏に返す言葉はなかった。

『それで、アナタは彼の為になにができるの?』


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