エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
車をパーキングに止めてから、煌斗は南ウイングへ急いだ。
広い空港内を、彼女を探してひたすら走った。
「優杏!」
時間も遅いせいか、あまり混雑はしていなかった。
ただ、会いたい気持ちだけで煌斗は彼女の名前を呼び続けた。
水色のサマーセーターを着た、優杏の姿が遠くに見えた。
「優杏!」
煌斗の声に気がついたのか、彼女がこちらを振り向いた。
「待ってくれ!」
まだ手続きはしていないようだ。
煌斗は息を切らしながら彼女の側に駆け込んでいく。
「煌斗さん……どうして?」
「それは俺が聞きたい……」