【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「え、いや、その。今の発言なし!聞かなかったことにして!!」





恥ずかしくてこれ以上は無理!



顔すら見られない。



だってその好きな人は今、私の目の前にいるんだから。





「聞かせろよ。ていうか知りたい。小鳥遊の好きな奴」





「なんでそんなに知りたいのよ!?別にいいでしょ」





私の好きな人は目の前にいる。なんて麺向かって言えるくらいなら、もう稲葉くんに告白してるよ。





「そんなに言いたくないんだ。なら、俺の家でじっくり聞いてやる。行くぞ」






なんでそんなに強引なのよ!?手まで握って。それに稲葉くんの家!?






ムリムリムリ!二人っきりの状態で事情聴取みたいに話すなんて心臓が持たないよ…!
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