禁忌は解禁された
暁生は大学を卒業しすぐにホストになり、今はNo.1ホスト“アキ”として働いている。

実は高校二年の時から大学卒業まで、一颯と暁生は颯天に内緒で付き合っていた。

「暁生くん、ほんと久しぶりだね!大学卒業してから、なかなか会えなかったもんね……」
「うん、夜の仕事だからね!なかなか会いに来れなくてごめんね!」
「ううん。
あ、そうだ!お父さんの葬儀……忙しいのに来てくれてありがとう!あの時は、バタバタしててお礼言えなかったから……」
「当たり前でしょ?親父さんの葬儀だよ?何があっても行くに決まってるじゃん!」
「うん…」
「親父さんは、偉大な人だったから……!俺、憧れてた。でも、あんなに早く亡くなるなんて思わなかったな……」
「私のせいなの……」
「それは、違うでしょ?
親父さん、お袋さんのとこに逝きたかったんだよ、きっと………スッゲー、ラブラブだったもんなぁー!
こっちが恥ずかしくなるくらい…!
だから、一颯のせいじゃない!
それにあの場にいた奴なら誰でも、一颯を助けたと思うよ!」

「うん…咄嗟に私を颯天が庇ってくれて、その颯天をお父さんが庇って刺されたの」
「だろ?俺もきっと……同じことする!」
「暁生くん?」
「…………一颯」
「ん?」

「俺さ。
まだ、一颯のこと…諦められない!」
「え?」

「今日は、それを言いに来たんだ」

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「いい加減にしろ!!?」
暁生が屋敷を出て車に乗り込もうとしている所に、颯天が駆けつけ言い放つ。

「は?」
「一颯は“俺の嫁さん”なの!!」
「わかってるよ」
「だから、諦めろ!!」
「やだ」
「あ?」
「大丈夫だよ」
「は?」
「一颯を傷つけるようなことはしない。誓って!!」
「そんなの当たり前だ!!」

「だから、颯天。
俺を納得させてよ!!」

「は?」
「“あー、俺には颯天から一颯を奪えない”って思わせて?そしたら、きっぱり諦める!」
「お前…」

「そんなに誰にも渡したくないなら、できるよね?
最大の極道一家、神龍組・組長 神龍寺 颯天」

暁生が颯天を見据え、言い放つ。

「━━━━━わかった」

颯天も、鋭い目で暁生を見据えたのだった。



「んんっ!!ちょっ…!!颯天!!」
「んー?」
「そんなとこに、キスマークつけないで!」
その日の夜、ベッドで抱き合っていた颯天と一颯。

颯天は一颯の首に、強く吸い付いていた。

「いいじゃん!俺のモノって印だよ!」
「どうしたの?」
「何が?」
「いつもは、見えるとこにはつけないでしょ?」
「だって、明日からまた忙しくなるし……
一颯を充電して、尚且つ!見せしめるの!!」

「私は、颯天の奥さんだよ」
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