辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
話を合わせるように言えば、コレットさんはなるほどと言ったような表情をした。
いつ話したのだと尋ねられては困ると思っていたが、意外にもコレットさんは気づかなかったようでホッと胸をなで下ろした。

いつもの食堂ではなく大広間へ入れば、綺麗に朝食が並んでいるが給仕するメイドがいない。

私がやらなければと思い立っていると、アレックス様はアンネを子供用の椅子へと座らせ、自分もその隣へと座る。

「フェリーネ、ミルク? 紅茶?」
さらりと尋ねられて私は驚いてしまう。

「あの、私が」

慌てて大きなテーブルに並んでいるポットに手を伸ばせば、それをアレックス様が制する。

「何のために人払いをしてると思ってるんだ? 家族だけで食事をしよう」

「アンネ、ほら一人で食べられるか?」
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