辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
少し弾んだソフィアの声のあと、父が「ソフィア」と鋭い声を上げた。
「遅くなりました、兄上」
あえて「兄上」という言葉に含みを感じてしまうのは私だけだろうか。
噂に聞いていた通り、柔らかな物腰に甘い声は何かを企んでいるとは思えない声音だった。
グレッグ様がいないが、あらかた主要メンバーがそろったというところだろうか。
「おお、遅かったな。何かあったのか?」
確かにかなり遅れてきた彼に、皆が疑問に思うこともあるだろう。その問いには答えず、フォルク大公はアレックス様に声をかける。
「そういえば、南の国の状況はどうだね? 瘴気がひどいと聞いていたが」
「そうなんです、とてもひどい状況で……」
「遅くなりました、兄上」
あえて「兄上」という言葉に含みを感じてしまうのは私だけだろうか。
噂に聞いていた通り、柔らかな物腰に甘い声は何かを企んでいるとは思えない声音だった。
グレッグ様がいないが、あらかた主要メンバーがそろったというところだろうか。
「おお、遅かったな。何かあったのか?」
確かにかなり遅れてきた彼に、皆が疑問に思うこともあるだろう。その問いには答えず、フォルク大公はアレックス様に声をかける。
「そういえば、南の国の状況はどうだね? 瘴気がひどいと聞いていたが」
「そうなんです、とてもひどい状況で……」