辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「そうだったのですか、いつもアレックス殿下のおそばにいるのでどうされたかと思っておりましたよ」
そんな白々しい会話が続き、私は事の成り行きを見守る。

そんな時、チラチラと父が何か様子を見ている気がした。あの時の父は何かを隠したり企んだりしているときだ。これだけの魔力のすごい人の中で何かをできるとは思えない。

しかし、何か策があるのだろうか。そう思っていると、いきなり城の外で爆破音が聞こえた。



「なんだ!」
国王様やアレックス様の声と、会場内からも悲鳴が上がる。皆が視線を外に向けた時に、父が魔法陣を描くのが見えた。

「アレックス様! 父を!」
私は思わずその場から飛び出すと、父たちの元へと向かう。

私の呼び声にアレックス様が父の魔法陣を封じるように、父を拘束する。

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