辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「サバティーニ、転移の魔法陣などどうするつもりだったんだ!」
怒気を含んだアレックス様の言葉に、ソフィアと義母が怯えたように声を上げる。

「あなた! どうするの! もうすぐこの城は火に包まれる!」

「サバティーニ、どういうことだ! 国王、すぐに兵たちを! そして皆の誘導を!」
アレックス様の声に、待機していた兵たちが一斉に動き出す。

その様子に、拘束された父は顔面蒼白で何も言わない。

火に包まれるということは、この城に火をかけるということだろうか。
バタバタと走っていく兵士、父を拘束するアレックス様。そしてパニックの義母にソフィアたちも拘束する兵士たち。

国王や王太子殿下やアレックス様達が各所に指示を出すのを見ながら、私は義母とソフィアの元に駆け寄る。

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