辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
思わず漏れてしまった私の声。それが彼の耳に届いたのか、アレックス様は私に視線を向けると、真っ直ぐに見つめながら静かに、しかし力強く言葉を続ける。

「愛しているよ、フェリーネ。」

蕩けるような声音で伝えられたその言葉に、私は心臓が止まりそうになる。こんな多くの人が見ている前で、それを口にするとは思いもしなかった。私の顔はおそらく真っ赤になっているだろう。

「連れて行け。」
ため息交じりに、王太子殿下が厳かに命じると、義母とソフィア、そして父は何も言い返すことができず、兵士たちに囲まれてその場を連行されていった。

広間の空気が少しだけ和らいだその時、入口の方から小さな声が響いた。

「おとーたま、おかーたま!」

驚いてそちらに目を向けると、アンネがトコトコと駆け寄ってくるのが見えた。
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