辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
数日後、朝起きると、かなり身体が重い気がする。

この二年、アンネの世話もあり、夜中に薬草を作るようにしていたため、睡眠時間が極端に少ないのがいけないのだろうか。

親切にしてくれる人たちもたくさんいるが、迷惑をかけるわけにもいかない。
めまいを覚えつつも、隣で眠るアンネを起こさないように起きると、パンに野菜や干し肉の入ったスープを作る。
まだ小さいアンネが食べやすいようにしている。

アンネが起きたことで、着替えなどを済ませ、食事を食べさせる。
私は食欲があまりなく、少しだけスープを飲んだ。
歩くのがとても楽しい時期で、目を離すとどこへでも行ってしまうアンネを、少しの間だけ我慢してもらうために紐で背中におぶると、町へ持っていく薬の準備をする。

「おりるのー」
背中で私に言うアンネに、「もう少しだけ待ってね」そう言って、私は準備をなんとか終えた。
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