辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
こんな素敵な服を着ていることに驚きつつも、幸せそうに眠るアンネにホッと胸をなでおろし、そっと頭を撫でる。
それにしても、あまりにも豪華な部屋に、どなたかの部屋だったのではないかと心配になる。
私みたいな人間が使っていいのだろうか。もしかして部屋が空いていなくて、ここを使わせてもらっているだけだとしたら、すぐに移動しなければ。
そんな思いから、私はコレットさんに視線を向けた。

「あの、コレットさん、ここはどなたのお部屋でしょう。私たちなら小さな部屋で構いません。すぐに移動をします」
申し訳ない気持ちで伝えれば、コレットさんはニコリと笑った。
< 62 / 244 >

この作品をシェア

pagetop