辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「こちらですよ」
私が使わせてもらっていた部屋の中にあった扉を開ければ、そこは続き間になっていて、子供用のベッドやおもちゃなどが置かれていた。
明らかに子供のために作られた部屋に、私は驚いて部屋を見回す。
そこには一人の若い女性がいて、アンネの様子を見てくれているようだった。
「カーラ、ありがとう」
コレットさんが言うと、カーラと呼ばれた女性はにこりと笑顔を浮かべた。
「ぐっすり眠られています」
「あの、ありがとうございました」
私が慌ててお礼をすれば、カーラさんはなんでもないように首を振る。
「では私は失礼いたします」
会釈をして部屋を出ていく彼女に、私も慌ててお辞儀をする。
アンネのそばに寄れば、可愛らしいピンクで揃えられたベッドに、同じく淡いピンクのレースをあしらった可愛らしい服を着て眠っていた。