クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
あれ以降、デーセオは毎日のように屋敷に戻ってくるようになった。何しろ、妻に顔を隠す必要が無くなったのだから、彼女と会わない理由は無くなったということで。むしろ、飛竜舎に行きたくないとか、もっとこちらで書類仕事を一緒にこなしたいとか、そういった邪な気持ちも沸き起こってくるわけで。もちろん、ティメルにはその気持ちが知られており、優秀な部下は分単位並みでスケジュールを入れてくる。いいことなのか悪いことなのか。
「はい、旦那様」
レーニスの可愛らしい声で、ふと我に返るデーセオ。
レーニスも執事のジョナサンから、この領地にある各集落についてはざっくりと薀蓄を聞いていたわけではあるが、話を聞いたのと実際に目にするのとでは違うところもあるだろう。
「そういうわけで、飛竜で行く」
「はい?」
「はい、旦那様」
レーニスの可愛らしい声で、ふと我に返るデーセオ。
レーニスも執事のジョナサンから、この領地にある各集落についてはざっくりと薀蓄を聞いていたわけではあるが、話を聞いたのと実際に目にするのとでは違うところもあるだろう。
「そういうわけで、飛竜で行く」
「はい?」