棗くんからは逃げられない
「そういえば、棗くんは?」

「イオくんはお友達とお出かけです」

「そうなんだ」


「残念でありますかー?彼氏がいなくてー」

「ユルちゃん?」

「へへっ…冗談ですよー」


ユルちゃんに手土産を渡すと目を輝かせた


「あれー?実乃梨ねえちゃんだ」


ねえちゃん?


「んふっ、尊怒られたんですよー、イオくんに
呼び捨てすんなって」


「そうなんだ…」


棗くんがお兄ちゃんだー

と、感嘆する
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