棗くんからは逃げられない
「あ?俺?」
 
えいちゃんより不機嫌そうに眉を寄せてため息をついて立ち上がった


「行くぞ」

「ぁっ、はいっ」

琴羽の叫びを背中に受けながらその後を追いかける


「メモ貸して」

「あ、はい」

「………これ一人は無理だな」

「そう…?」
 
「あぁ、お前女子だし」

「そっかぁ…」


意外と優しいのか歩調を合わせてくれている


名前は確か………岡田、くん…

 
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