僕らは運命の意味を探していた。

裏切りと事実

 すっかり日も落ち、夜の報告会も終了して、後は寝るだけだが、最後にどうしてもあのメモを見て考えたくなった。

 教室中央の机の一つに、集めたメモ紙をまとめてしまっていた。

 僕は十三枚の手掛かりを取り出して、考察に耽ろうと机の中に手を伸ばした時、ある違和感を覚えた。

 あれ、メモが無い。どこいったんだろう。

 あきと僕、そして司令官は持っていない。それは今確認した。

 残るは二人だが、困った事に二人がどこにいるのかを僕は全く知らない。

 恐らく二人のうちのどちらかが持っていて、戻し忘れたのだろう。時間をかけて集めた手がかりだから、丁寧に扱って欲しい。失くしたら一大事だ。

 僕は考察するのを諦めて、大人しく眠りに着くことにした。隣で寝息を立てるあきは、幸せそうに眠っている。それが少し羨ましかった。

 
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