内緒の出産がバレたら、御曹司が溺甘パパになりました

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 買い物と散歩を終えてアパートに帰ると、ちょうど洗濯が終わっていた。

 乾燥も終わり、できたてホカホカの洗濯物を畳む。

「ア、アー」

「ん? なあに? 晴太はまだお手伝いは無理だよー」

 おもちゃを渡して、また洗濯物に手を伸ばすとピンポーンとインターホンが鳴る。
 はて、なんだろう。

 返事をせずにのぞき穴から見ると若い男性が隣の部屋を指さしている。

 マスクをしていてよく見えないが、どうやら越してきたお隣さんらしい。

「引っ越しのご挨拶に」

 ああやっぱり、お隣さんだ。

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