内緒の出産がバレたら、御曹司が溺甘パパになりました
「でも、冷めた気持ちで結婚したところで、結果セックスレスでは相手に申し訳ないだろう? お見合いの話もあるけど、結局それが気になって断っているんだ」

 セックスレスか。

 未婚の私でも想像できない話じゃない。雑誌でも特集されるような問題だ。

 体の構造上、能動的であるべきの男性の方が強く責任を感じるのだろうか。
 よくわからないけれど、真面目な悠ならばそんな悩みがあってもおかしくないかもしれない。

「いざとなっても、できなれけばと思うとね」

 できるって、わかればいいのね?
 悠が自信を持てるなら。

「――私でよければ」

 いいよ、と思った。

 私だってこのまま修道女のような人生を送るよりは、一度くらいそんな経験をしてみたい。
 恋とは無縁でも、いつか家族はほしいし。そのための経験と思えば……。

 あっ、家族?

「無理しなくていいよ。大丈夫。別に結婚できなくても生きていけるし、千絵と同じだね」

「私、本当にいいよ? 無理じゃないって」

「え? でも、千絵だって経験もないのに」

「実は私ね、こうみえてビッチなの」

「え?」

「一夜限りの、みたいな? 後腐れのない関係、ありなんだ」

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