地味子、学校のイケメン二人と秘密の同居始めます!
なんだか私たちの関係がそこそこ穏やかに受け入れられたのはありがたいけど、そのぶん女の子たちの人気が集中しちゃった晶くんには申し訳ないような・・・・・・。
私が申し訳なく考えるのも変な話ではあるんだけど。
キラキラ、キラキラとクラスメイトから期待の眼差しを受けて晶くんは少し考えたあと「じゃあ、他に希望者の男子がいないなら」と言った。
途端に歓声があがる。
「やったー!」
「今からでも楽しみ・・・・・・」
どうやらこの雰囲気の中王子様役を希望する猛者はいないようで、晶くんに決定した。
カツカツと「王子」の下に「真白晶」と書く。
「じゃあ次、白雪姫やりたい人は?」
晶くんがそう言うと、クラスに緊張が走りわずかに空気がピリつく。
晶くんのお相手役ともなれば、女の子はみんなやりたいのも当然だ。
でも同時に、「抜け駆けはだめ」という暗黙の了解のせいで自分から立候補することもできないという。
希望を言えば、私は椿ちゃんの白雪姫が見たいなあ。
絶対ドレス似合うし、所作も綺麗だから舞台映えすると思うんだけど!
それに、この間の花火大会で晶くんと椿ちゃん、なんだかいい雰囲気に見えたし。
私が最近恋愛脳すぎてそう思っちゃってるだけかな?
「じゃあ・・・・・・いっそのこと桃瀬さんに白雪姫やってもらうのはどう!?」
「へ!?」
「は?」
油断していたところにまさかの言葉が飛んできて、思わず間抜けな声が出てしまった。
魁吏くんも、顔を顰めている。
あの、何がどうなってそうなったら私みたいなのが白雪姫に抜擢されるんですか!?
絶対他にもっと適任がいるでしょ!
椿ちゃんとか椿ちゃんとか椿ちゃんとか!
「あ、それいい!」
「もう既に魁吏と付き合ってる桃瀬さんなら、晶がとられることもないし!」
「名案じゃん!」
ちょっと待ってちょっと待って!
女の子たちの間で、決定ムードが流れている。
私、嫌だよ!?
というか無理だよ!?
人前であんな目立つことをするなんて、それによりにもよって主人公は・・・・・・!
「絢ちゃん、大丈夫?無理しなくていいから」
「えっと・・・・・・」
「ね、お願い桃瀬さん!」
「みんなが納得できるのは桃瀬さんしかいないの!」
いやむしろ私だったら観客ががっかりするよ!?
王子様はかっこいいのに白雪姫は期待外れだって。
私が申し訳なく考えるのも変な話ではあるんだけど。
キラキラ、キラキラとクラスメイトから期待の眼差しを受けて晶くんは少し考えたあと「じゃあ、他に希望者の男子がいないなら」と言った。
途端に歓声があがる。
「やったー!」
「今からでも楽しみ・・・・・・」
どうやらこの雰囲気の中王子様役を希望する猛者はいないようで、晶くんに決定した。
カツカツと「王子」の下に「真白晶」と書く。
「じゃあ次、白雪姫やりたい人は?」
晶くんがそう言うと、クラスに緊張が走りわずかに空気がピリつく。
晶くんのお相手役ともなれば、女の子はみんなやりたいのも当然だ。
でも同時に、「抜け駆けはだめ」という暗黙の了解のせいで自分から立候補することもできないという。
希望を言えば、私は椿ちゃんの白雪姫が見たいなあ。
絶対ドレス似合うし、所作も綺麗だから舞台映えすると思うんだけど!
それに、この間の花火大会で晶くんと椿ちゃん、なんだかいい雰囲気に見えたし。
私が最近恋愛脳すぎてそう思っちゃってるだけかな?
「じゃあ・・・・・・いっそのこと桃瀬さんに白雪姫やってもらうのはどう!?」
「へ!?」
「は?」
油断していたところにまさかの言葉が飛んできて、思わず間抜けな声が出てしまった。
魁吏くんも、顔を顰めている。
あの、何がどうなってそうなったら私みたいなのが白雪姫に抜擢されるんですか!?
絶対他にもっと適任がいるでしょ!
椿ちゃんとか椿ちゃんとか椿ちゃんとか!
「あ、それいい!」
「もう既に魁吏と付き合ってる桃瀬さんなら、晶がとられることもないし!」
「名案じゃん!」
ちょっと待ってちょっと待って!
女の子たちの間で、決定ムードが流れている。
私、嫌だよ!?
というか無理だよ!?
人前であんな目立つことをするなんて、それによりにもよって主人公は・・・・・・!
「絢ちゃん、大丈夫?無理しなくていいから」
「えっと・・・・・・」
「ね、お願い桃瀬さん!」
「みんなが納得できるのは桃瀬さんしかいないの!」
いやむしろ私だったら観客ががっかりするよ!?
王子様はかっこいいのに白雪姫は期待外れだって。