.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
ツインレイ
ここは、私の勤め先のよつば幼稚園。

今日は、土曜で午前中で閉園。


「やっと今週も終わり! ……バカ純のせいで寝不足?」


玲は、園舎正面玄関で軽く欠伸をする私に苦笑いをした。

即頷くけれど、純さん以上に頭の中を占めていたのは……絶対秘密。

今も瀕死状態で当分立ち直れないかも?

統合してもしても追い付かないし。


「マジびっくり! もうフラれると思って捨て身で来た? あのプライドの塊が……。倫も知らなくて驚いてた。だいたいお情け期間もマイペース放置プレイでバカ過ぎ! しかも指輪なし。頭ん中発酵して納豆ネバってんじゃない?」


私は、思わず彼の頭の中がパカッと開いて納豆ネバネバの様を想像し吹き出すと、玲は明るい笑顔で笑い飛ばした。

日向君も知らなかった……まさか呼び出しの目的は藤井君?

でも藤井君の話したことない。

……純さん達と一緒ならいつか逢える? と秘かな期待を知られるのが怖い。

でも純さん、年末に『もう一人の連れは、海外永住』と言っていた。

絶対に藤井君のことよね?


「ま、少し先に返事したら? 公開プロポーズ後即撃破はさすがに奴でもご臨終……まさか!?」


「ないない、さすがに……」


純さんの黒歴史がなければ可能性……ううん、本当は、あなたと再会すれば再燃の予感していた。

既に頭の中こんなにもあなたで一杯で信じられないほどの喪失感が辛すぎる。

でもあの時に比べたら大した事ない。

私以外傷付くことない……あ、純さんがいた。

今は、自分だけで精一杯……早くひとりになりたい。


「そろそろ帰るね」


「あ、これ絢から」


「ありがとう」


私は、本の入った紙袋を受け取りひとり自転車置き場へと向かった。

園庭には、大型複合遊具、ミニサッカー場、園内には大型室内遊具があり、充実した設備が自慢の幼稚園である。

途中、花壇の端に腰掛け無人の園庭を眺めながらペットボトルの水を飲み一息付いた。

そして憂鬱な気分でミニゴールを目にしながら昨日のことを思い出し手放そうと簡単な統合をするがなかなか軽くならない。

ずっとみぞおちが重苦しい。

久々にドカン!!とネガティブ噴出。

今は、この悲しみや痛みを感じ切ろう……
落ち着いたらネガ周波数全て手放そう。

私は、諦め立ち上がり広大な大空を見上げ暖かい太陽の光を浴びながら深い深呼吸を三回すると、ほんの少しだけお腹が軽くなり再び歩き始めた。
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