.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
……大丈夫、最前列だからすぐわかるはず。
確か彼のチームの応援団が左にいた。
大好きな彼の勇姿を少しでも近くで観たいという可愛い乙女心の絢は、見事最前列をゲット!
おかげですぐ見つかりホッとして階段を降り始めた時、「危ない!」周囲から緊迫した声が響いた。
その大声にビクッと停止すると、なんとかなりのスピードのボールが私に近付いていた。
私は、間一髪頭を抱えしゃがみ込み事なきを得るが、驚きの余り階段に座り込んでしまった。
呆然自失後、ふと我に返ると注目の的に気付き余りの恥ずかしさに穴があったら即入りたい気分になるが、タイミング良く前半終了の合図が鳴り響き天の助けに感じられた。
一気に空気がフワッと緩み場はざわめき出し心底ホッとするが、今すぐ帰りたい気分で両頬を隠し俯きながら降り始めた。
そして半泣き状態で下まで辿りつくと、絢は立ち上がり苦笑して迎えてくれる。
限りなく情けないであろう顔で抱きつくと、絢は懸命に背中を擦り飴を口に入れてくれた。
爽やかなレモンの香りと甘酸っぱさに安心すると、目の前のフィールドから絢の彼と同じチームの子が眼を見開きまっすぐ私を見上げているのに気付いた。
瞬間、勢い良く心臓が跳ね上がり全てが止まる。
競技場のざわめき、容赦なく吹き抜ける冷たい風、甘酸っぱい香り、未来に進む時の流れさえも……。
懐かしい……知ってる。
初めて逢った人なのに、なぜか懐かしさにみぞおちが歓喜に満たされる。
とても言葉には出来ない不思議な感覚……限りない愛しさが全身を駆け巡る……こんなの初めて。
サッカー選手らしい浅黒い肌にシャープな顎のライン、汗で濡れた短い黒髪、意志の強そうな眉の下には見惚れるほど美しい瞳が輝き溢れた姿から目が離せない。
その澄んだ瞳は、私のアンバランスな心を虜にしたままじっと私を見上げ続けていたが、ふと我に返る様を見せた。
「……さっき大丈夫だった?」
彼は、少し罰の悪い照れくさそうな顔をしながら、ざわめきに負けぬよう大声で話し掛けて来た。
……もしかしてあのボールを蹴った子?
見惚れて黙ったままの私に、絢が肘で突付いてきた。
「……はいっ」
私は、焦って答えた。
「怪我は?」
「ないです」
「良かった~」
確か彼のチームの応援団が左にいた。
大好きな彼の勇姿を少しでも近くで観たいという可愛い乙女心の絢は、見事最前列をゲット!
おかげですぐ見つかりホッとして階段を降り始めた時、「危ない!」周囲から緊迫した声が響いた。
その大声にビクッと停止すると、なんとかなりのスピードのボールが私に近付いていた。
私は、間一髪頭を抱えしゃがみ込み事なきを得るが、驚きの余り階段に座り込んでしまった。
呆然自失後、ふと我に返ると注目の的に気付き余りの恥ずかしさに穴があったら即入りたい気分になるが、タイミング良く前半終了の合図が鳴り響き天の助けに感じられた。
一気に空気がフワッと緩み場はざわめき出し心底ホッとするが、今すぐ帰りたい気分で両頬を隠し俯きながら降り始めた。
そして半泣き状態で下まで辿りつくと、絢は立ち上がり苦笑して迎えてくれる。
限りなく情けないであろう顔で抱きつくと、絢は懸命に背中を擦り飴を口に入れてくれた。
爽やかなレモンの香りと甘酸っぱさに安心すると、目の前のフィールドから絢の彼と同じチームの子が眼を見開きまっすぐ私を見上げているのに気付いた。
瞬間、勢い良く心臓が跳ね上がり全てが止まる。
競技場のざわめき、容赦なく吹き抜ける冷たい風、甘酸っぱい香り、未来に進む時の流れさえも……。
懐かしい……知ってる。
初めて逢った人なのに、なぜか懐かしさにみぞおちが歓喜に満たされる。
とても言葉には出来ない不思議な感覚……限りない愛しさが全身を駆け巡る……こんなの初めて。
サッカー選手らしい浅黒い肌にシャープな顎のライン、汗で濡れた短い黒髪、意志の強そうな眉の下には見惚れるほど美しい瞳が輝き溢れた姿から目が離せない。
その澄んだ瞳は、私のアンバランスな心を虜にしたままじっと私を見上げ続けていたが、ふと我に返る様を見せた。
「……さっき大丈夫だった?」
彼は、少し罰の悪い照れくさそうな顔をしながら、ざわめきに負けぬよう大声で話し掛けて来た。
……もしかしてあのボールを蹴った子?
見惚れて黙ったままの私に、絢が肘で突付いてきた。
「……はいっ」
私は、焦って答えた。
「怪我は?」
「ないです」
「良かった~」