.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ 〜Reunion〜 .*.゚・*. ❋改訂版❋
 満員のスタジアムは、サッカー青年&少年らを中心に、大いに盛り上がりを見せていた。しかしいくら熱気に包まれていようが、1月半ばに差しかかる真冬のスタジアム。風通しが良く非常に寒い。

 綾の言う通り完全防備にも関わらず、じっと座っていられないほど底冷えが酷い。冬が苦手な私は、余りの寒さに試合に集中できずにいた。綾には悪いが、早く終わることばかり願っていた。

 昼過ぎに始まった決勝戦は、やっと前半30分で両チーム無得点。

 流れは彼のチームにあるが、なかなか点が入らない。綾は、真剣な顔で応援団に合わせて手拍子したり祈ったり、懸命に応援をしていた。右フォワードである彼の勇姿を、少しでも見逃すまい! そんな可愛い乙女心が伝わる。その姿が、微笑ましくもあり、羨ましくもあった。

 私も凍る爪先を動かし、ボールの行方を追い続けるが、試合前に済ませたにも関わらず、またトイレに行きたくなる。温まるために飲んだお茶が仇となるが、今さら後悔しても遅い。綾に告げて冷たい風に身を縮ませ、大観衆の熱視線と反対に駆け上がって行った。

 数分後、また身を縮ませスタンドの通路に戻り、綾を捜すが見つからずにいた。早く終わることばかり考えていたせいか、階段を間違えたよう。
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