.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
玲の会話は、冗談満載で三段跳びもザラだけど、今のは余りにふざけ過ぎ。

過去一頭にきた上、未だに呼び捨てするのにもイラッとし珍しく一言物申したい気分。


「玲、二人に失礼過ぎ。お祭り好きの玲には他人事でチャチャ入れる最高のネタかもしれないけど、冗談にも程がある」


怒りを押し殺しながらも完全には無理なほどに……。

玲は、珍しく感情的な私に黙り込みしばし沈黙が続いた。


「……ごめん、言い過ぎたね」


「全然。あたしが、悪い」


私は、純さんへの苛立ちまでぶつけた気がして自己嫌悪に陥った。


「本当にごめんね。玲は、いつも助けてくれるのに」


「ううん、調子に乗ってごめん。マジ凌とお似合いでイイ感じだったから。あんな仲良いなんて驚き。普段全く話してないのに」


……つい嬉しくて油断してた。

何て言い訳しよう?


「元々友達だっけ。あ、純の前で遠慮して? 凌には、ライバル心メラメラで面倒くさいし」


悩む間もなく完結してくれて胸を撫で下ろした。


「……私、本気のプロポーズと思えない」


「えっ!? 何で?」


びっくり眼での凝視に余計なこと口走ったと気付くが既に過去形……。

一安心してつい本音をスルり漏らしてしまった。


「マジ以外公開プロポはなくない? 何で? 心当たりあるん?」


玲の好奇心に着火!

痛恨のミスに後悔しながら脳内でぐるぐる退避策を練るが何も浮かばない。

これ以上余計な漏洩せぬよう最大限に注意を払い車内での彼の言葉を話した。


「心当たりない?」


「……唯一あるなら初カノ。家庭教師の女で超夢中でさ。一度だけ見掛けてデレデレ顔に顎落ちまくり! 後にからかったらノロケ攻め! ……多分女喰い始めたのあの女と別れてから。また奴が駄々コネコネと思ってたら、そりゃ意味深」


私の直感は、"真実"と捉えた。

きっと今尚忘れられない……何の確証もないのになぜかすんなり腑に落ちる。

ずっと感じていた違和感がスッキリした。


「うん。……きっと彼もまだ過去にもがいてるのね。……ありがとう。夜は、休むね」


玲は、遠い目で溜息吐きながら無念な顔で頷き返した。


「今回こそもう限界! の前にヘルプしてね」


「……ありがとう」


その優しい言葉に微笑みながら強く頷き、心からの感謝を伝えた。
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