.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
決戦は、土曜日2
仕事後、リビングでのんびり録画を観ていると純さんからラインが来た。

嫌な予感……と思いしばし躊躇の後開くと、案の定呼び出し。

話があるから食後に送るそうで、みぞおちに不快感が走る。

玲にヘルプしたいけど絶対怒るよね……。

憂鬱な気分に加え藤井君に会える喜びに複雑な心境。


「お母さん、やっぱ今夜行って来る」


「そう。余り遅くならないでね」


「うん」


玲にもラインで伝えると、すぐにいつも通り迎えに来ると返信が来た。

溜息吐いて部屋に上がりベッドで統合しているといつの間にか寝落ちしてしまい、約束の二十分前に慌てて準備を始めた。

少しでも気分アップの為、おニューのパステルブルーのニットx 黒地に白ドットの細身のマーメイドフレアスカートに着替えた。

バッグは、ニットと同色で春らしく、足元は黒ブーツに決定。

純さんと会う時は、安全策+防寒でパンツスタイルばかりだったけれど、藤井君と再会してからスカート率上昇。

女としての私が芽吹いた?

少しでもあなたに似合う素敵な女性になりたい。

気付けば約束の五分前、慌てて準備完了して下に行くとナイスタイミングで到着ラインが来た。

二人と合流すると玲による純さん対策本部が設置されていて、私と共に日向君が同行すると決まっていた。

とても嬉しい申し出だけれど、純さんが承諾する気がしない……。




一時間後、純さんが大活躍の上機嫌の時にこっそり呼び出し提案してみるが、案の定大却下!


「最後に俺の頼みきいたら別れてやる。後、二人で帰るのが条件!」


頼み? ……どんな?

不安になりながらも『別れてやる』に一歩前進? と渋々承諾した。

終わるまでまだ一時間以上。

藤井君は、残念ながら急用で遅れるそう。

いつの間にか玲の姿も見当たらず、ベンチにひとり心細くて仕方ない。

なんとなくスタジアムを出て同じ敷地内のカフェにふらり入ると、驚くことに案内された隣の席に藤井君とファンの子を発見!

観葉植物の仕切りがあるとはいえ気付かれたら気まずい!

背を向けて座り慌ててバッグから可愛いヘアゴムを取り出し、いつものロングストレートを隠す為髪を結んだ。

注文も声に出さず指で紅茶を頼んだ。


「……すみません、突然」


「いいけど話って?」


彼女が、恐らく遅れて来たあなたを呼び止めたのだろう。

彼女は、しばし黙りこんだまま……。

きっと告白かデートの誘いね。


「__そろそろいいかな?」


「あ、すみません。…………好きです。付き合って下さい」


あなたは、確実に五分以上黙り込んでいた女子に優しく問い掛けると、彼女はか細い声で告白をした。
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